私が考えるために書くブログ

先日、とあるラジオ番組に出ていた作家の川上弘美が、こんなことを言っていた。
私は書かないと何も考えない。だから、書く。
正確な言葉は覚えていないけど、そんなふうに言ったように記憶している。
川上弘美の作品を読んだことはないけど、その言葉に深く頷く自分がいた。たしかにそう。なにかを書こうとすれば自ずと考えるし、知ろうとする。人に読んでもらうことを想定しているなら、なおのこと。
漠然と、書くって書くものありきだと思っていた。でも、自分のことで振り返ってみると、全然そんなことはない。琴線に触れたことや小骨の引っ掛かりのようなもの、そういうものごとについて考えること、それを言葉にしていくことが、書くっていう作業だ。読んでもらえるところに書こうとするとき、自分の無知や浅はかさをさらけ出すようで怖気付いてしまうのは、書いたものが自分の考えたことの結晶だからだ。私にとって、書くって考えることなんだ。そのことに改めて気付かされた。
考えることは善だと思う。だから、書こうと思う。

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